そろろろRailsについて本音を書いてみるかについてです。ひがさんはよほど Ruby/Rails の心配をしてくださっているようなので、Rails ユーザの一人として非常にありがたく思うのと同時に、ひがさんの心配のいくつかは取り除くべきかなと感じました。

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Posted by あかさた
Seasar って日本で既に成功しているものだとばかり思っていました。

Seasarはなぜ日本から巣立たない? - 2007-10-12 - ひがやすを blog

だから、私は先に日本で成功するまでは、海外には進出しない。日本人に選ばれたものが、海外でもまた成功すれば、日本人も「舶来信仰」の呪縛が解けることでしょう。


たぶん、Seasar 自身はすでに日本で成功しているし、海外に出してもそれなりに成功する気がします。私は Spring も Seasar も深く触ったことはないですが、使っていて Seasar の方が気持ちがいいんですよね。

問題は周辺プロダクトのドキュメントなどを英語化する際に、ペースがまちまちになってしまいそうなことでしょうか。東工大の千葉先生は、最初から英語でドキュメント化しておけば日本人のだれかが勝手に日本語化してくれるから、自分で日本語も英語も準備するよりも楽的な話を未踏のミーティングでしていた気がします。それはそれで敷居が高いですけどね。。。
# そういえば、Kodougu の英語ドキュメントのバージョンが古いままだ。。。orz

そういう意味では、日本語で今のスピードを維持しながら・・・というのも一つの作戦なのかもしれません。

欲を言うと、日本人向けに海外から技術を輸入するビジネスをしている人たちが、逆に日本のものを英語に翻訳して輸出すればいいのですが。

Posted by あかさた
弱い技術者は実はおやじ予備軍というエントリを見て感じた事を書きます。と言っても、このエントリの書いてある本筋には大賛成です。枝葉末節についてです。

弱い技術者は実はおやじ予備軍より

実は、チャンジャーに見えるRailsユーザもおやじ予備軍の危険性があります。「JavaからRubyへ」でこのような意見があります。Javaの世界はフレームワークが乱立していて適切な組み合わせを選ぶのが大変だからRailsで統一されているRubyがいいんだと。 これには、全然賛成できません。悩みたくないからスーパーなデファクトを望むのは、危険だと思うんですよね。ライバルがいないとどうしても進歩の速度が鈍ります。Rails一党独裁よりも、いくつかのフレームワークが競い合うほうが健全なのではないかと思います。


前の Rails 勉強会では Merb というフレームワークが紹介されていました。こちらの記事が詳しいです。このフレームワーク自体はまだ実用には時間かかりそうですが、Rails ユーザも一党独裁問題に対しては、バランスを取り始めています。言い換えると、Rails ユーザはいい意味で Rails に対して批判的です。この流れは、今はかなり進んでいるエンジニア限定ですが、いずれ一般的な Rails ユーザにも波及してくことでしょう。

Rails vs Seasar にでもなっているのか、ひがさんは Rails 系には手厳しいですね。。。

弱い技術者は実はおやじ予備軍より

典型的なおやじ予備軍は、自分で考えるよりも権威のある人にこれだって言ってもらうのを好みます。身に覚えはありませんか。これって頭の固いおやじがスーツなやつらに付け込まれているのと同じです。


今はひがさんも「おやじ」をたらしこむ力が付いてきたでしょうから、「だから Rails 厨は・・・」なんて書き方をされると絶大な効果があります。願わくば、批判するなら Rails ユーザの実態をよく調べてほしいところです。

Posted by あかさた
ひがさんのブログにスクリプト言語とタイプセーフな言語の生産性という記事が載っていて、Ruby と Java の生産性に関する話題に触れていました。SOA をやってて強く思ったのですが、やはりこの世界 Java な人は多く、タイプセーフな言語の強みを語って Ruby などのスクリプト言語の盛り上がりに対抗しようとする人が多い気がします。
# 会社でもそういう人の話を何回も聞かされたし。

ひがさんの指摘されているとおり、いろいろ道具立てがそろってきた今、Ruby(Rails)と Java の間に生産性の有意な差があるとは思えません。というか、最近仕事で軽くではありますが、Eclipse + Ruby(Rails)と Eclipse + Java(Seasar)を使いましたが、生産性という観点でそれほどの差は感じませんでした。

どっちがアジャイルかと聞かれると、「うーん、似たり寄ったりかなぁ」と答える気がします。プログラミング 2.0でオライリーの意見を紹介したとおりです。この記事にしても、あくまでマーケティング的な意味合いで、書かれているのでしょうね。

もっとも、無理に対決話に持っていく必要はないですけど。

Posted by あかさた