Winny 裁判の判決が出たようですね。罰金150万ということです。判決は妥当な気がするのですが、この裁判の論点がわからなくなってしまったので、ちょっと整理してみました。(--;
この裁判の争点は以下の二つのようです。
(1) ソフトウェアそのものの違法性
(2) ソフトウェア配布の目的の違法性(著作権侵害の幇助があったかどうか)
(1) についてですが、ソフトウェアの機能によって違法性が問われるということはなかったようです。問題になったのは、(2) ですが、以下の記事によると「ただし、Winnyによって著作権侵害の蔓延を積極的に企図したとまでは、認められない」とのことですから、(2) も却下されているような気がします。
Winny裁判、罰金刑は重いか?軽いか?--自己矛盾を抱えた判決
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20338740,00.htm
ただし、金子被告の Winny 提供の動機は、現行の著作権システムの破壊にあったようですから、ある種のテロリストみたいなものかもしれません。その辺が罪に問われたのかもしれませんね。
YouTube とか、著作権期間延長問題とか、最近著作権に関する話題というか問題が多い気がします。これを機に著作権に関する議論が進むと良いのですが。
おっと、以下も盛り上がっていますね。
スラッシュドット - Winny開発者に罰金150万円の有罪判決
http://slashdot.jp/articles/06/12/13/0129256.shtml