Rails勉強会@東京第26回に行ってきました。今回は珍しく前日にアルコールを入れていなかったので、割と詳細なメモを取ることができました^^;。そのメモをもとに勉強会の模様をお伝えしたいと思います。


■ 場所と日時
場所:三鷹産業プラザ 1F iCafe
日時:1/20(日) 14:00 ~ 18:00


■ 勉強会の形式
オープンスペースと呼ばれるスタイルに近いやり方になっています。前半後半それぞれ 3 ~ 4 つのセッションを立てて、参加者は好きなセッションに参加します。途中、興味のあるセッションに移動してもかまいません。それぞれのセッションは 90 分で、終了時に簡単なサマリを残して、そのセッションに参加しなかった人と情報共有を行います。

それぞれのセッションは、最初にポジションペーパによる自己紹介を行ってから、講義、ハンズオン、ディスカッションなどの形式で進められます。


■ 勉強会の模様
40 人以上が参加する勉強会としてはかなり規模の大きなものになりました。Ruby のソースコード読書会もそうですが、Ruby が注目を集めるようになって、勉強会に参加するのもキャンセル待ちみたいな感じになってきました。恐ろしい世の中だ。。。

いつもは恵比寿でやっていたのですが、さまざまな事情により今回は三鷹で行うことになりました。結構、いい場所でした。家からも近い(自転車もしくはバスで 30 分くらい)し、個人的には次回もあそこでいいくらいです。(^^;

いつもと場所が違うということで、会場セッティングがあるかなと思い、少し早めに行きました。同じようなことを考えていた人が多かったのか、時間前に結構人がいて、会場セッティングはすぐに終わりました。

■ 前半セッション
前半は以下のセッションがありました。

・ Advanced Rails Recipes 読書会
・ 初心者向けセッション - Scaffold の半歩先へ
・ Design Patterns In Ruby を適当にまとめてみるよ

私は「Design Patterns In Ruby を適当にまとめてみるよ」に参加しました。

○ Design Patterns In Ruby を適当にまとめてみるよ

・ 前提
良書と名高い「Design Patterns In Ruby」を要約して kdmsnr さんがプレゼンしてくださいました。

・ 発表資料
http://capsctrl.que.jp/kdmsnr/diary/20080120.html#p01

・ 内容
GoF のパターンの中から 14 個抜き出して、Ruby でどう実装するのかと、Ruby/Rails で登場するパターン(というかイディオムというか)の紹介。

・ 感想
発表している方の話しぶりを聴いている限りでは、本の内容はそれほど深掘りを狙ったものではなく、Java をある程度やった人が Ruby にやってきたときに便利に使える本という位置づけのようでした。

勉強会におけるデザインパターンに関するスタンスは、Java よりの人は強く意識する傾向があり、スクリプト言語出身者は少し距離を置くような印象を受けました。


■ 休憩と宣伝セッション?
セッションの間は休憩ですが、宣伝セッションみたいなものがありました。RubyKaigi2008 が近いので、その宣伝がありました。今回は RubyKaigi に引っ掛けてですが、Rails で作ったプロダクトの宣伝とかライトニングトークとかやりたいという意見は以前からもあり、今回はそのテストケースになったようです。

Rails 勉強会でもブースを使って何か出すかも・・・という話も出ていました。決定事項はまだないとは思いますが、何かやるようならお手伝いしたいところです。


■ 後半セッション
後半のセッションは以下のとおりです。

・ Rails Mephist ソースを読む
・ Rails 2.0 発散系
・ Rails 開発環境(途中から「Rails と Flex」)

私は、「Rails 2.0 発散系」に参加しました。

○ Rails 2.0 発散系
・ 概要
Rails ユーザはテストなんかやってないといわれたせいなのか、「RSpec を使ったテストの紹介」と、タイムリーということで「Rails 2.0」に関する情報交換など行いました。グダグダセッションになるかと思いきや、かなり有意義なセッションでした。

・ Rails 2.0 について
大枠では、以下のような内容をディスカッションしました。
- 移行で苦労した点とはまりどころについて
- 便利になったのはどこか

出た話を全て紹介することは難しいので、概要だけ紹介すると、Rails 2.0 のアップグレードの特徴は「細かいところに手が届くようになった」反面、「サプライズもあまりない」というものでした。移行にはそれほど手間はかからないらしく、ここで出た話をもとに私も移行してみましたが、楽に移行することができました。

その他、Mongrel を取り巻く状況が不安であること(その割に一番安定している環境が Mongrel 立ったりするから困る)

・ RSpec を使ったテストの紹介
RSpec を使ったテストがどのようなコードになるのか紹介する内容でした。Rails と合わせて使っている人が多いようです。形式仕様記述の香りがする内容になっていて、英語的になってしまうのですが、仕様を書くようにテストを書くことができます。

とはいえ、RSpec は日本語で仕様を書くようにテストを書くのは難しいので、「なでしこで書こう」なんて声も出ていました。

また、RSpec は mock の取扱いに特徴があり(簡単)、mock を使わないなら、(記述性を除くと)それほど意味がないような話も出ました。開発は活発で、頻繁に API が変更されるそうです。プラグインのテストを RSpec で書く人もいるらしく、徐々に注目を集めているようです。


■ ふりかえり
セッションが終わると、勉強会の振り返りを KPT で行いました。徐々に改善を行って、いい勉強会にしていくわけです。その後、会場の原状復帰を行い、閉会となりました。


■ 飲み会
噂によると、真の勉強会はここから始まります(本当か?)。RubyKaigi2008 の打ち合わせをしていた人も合流し、打ち上げは 20 人くらいでにぎやかに行われました。Ruby 関係者で、1981s 忘年会に来ていた人もいて、なんて狭い世界だなんて思ってました。(^^;

■ 謝辞
運営の皆様はお疲れさまでした。m(_~_)m

Posted by あかさた
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