立石さんのブログに書かれた内容を受けて、もう少しホワイトカラー・エグゼンプションに関する話をしたいと思います。
立石さんのブログで以下のように書かれています。
したがって、同じ「プログラマ・SE」と言ったとしても、「求められる成果」によって
●「開発」型 ●「生産」型 ●「監視保守」型
の3つに分類して考えていかなければ、「働き方のあり方」を考えることは難しいのではないかと感じます。
この分類は大変良いようです。
「開発型」(研究・開発系)は賛成です。
「生産型」ですが、以前から立石さんがおっしゃっているとおり、上流に携わる人(私の中では PM や要求、基本設計などをする人)はホワイトカラー・エグゼンプションなどがふさわしいでしょう。製造工程の後半以降では、フレックスは良いのですが、裁量労働はあまり適切ではないと思います。往々にして、裁量労働を導入すると労働環境が悪くなるのもこの工程です。労働の時間帯は選べるべきですが、労働量は裁量しようがないでしょう。
ただ、問題があります。
この記事を参照してください。
しかし間違いなく、年齢がプログラマの報酬の大部分を決定している。
このような状況では、裁量にした方が得かもしれません。たとえば、一日に 10 の仕事ができる人がいるとします。ある人は 8 で、 ある人は 12 です。(このように数値化することが難しいことは重々承知しています。)その人の生産能力に応じて給料(というか時給)が決まるのなら、裁量である必要はありませんが、残念ながら、IT 業界ではそういったもので給与が決まる傾向はありません。(基本は年齢。)この三者に同じ仕事させると、スキルの高い開発者ほど成果あたりの給与が下がってしまうことになります。(優秀な人にはたくさん仕事がいくので、残業代も多くなり、給料自体は高く支払われるとは思いますが。)
つまり、裁量労働にして、給料と成果に相関をつけるほうが時間毎の給料という観点では得ということになります。もっとも、こうした議論は本質的ではありません。なぜなら、このケースは「ちゃんと運用されているなら裁量を導入する必要がない」ためです。
「監視保守」型は、常時人を貼り付けておくことに意味があるわけですから、フレックスの対象にすらならないはずです。
# 夜間勤務が多かったりすると給料は良かったりするのかな・・・?
# そんなことない???
・・・で、私はここ 2 年位は研究開発型の仕事をしているので、ホワイトカラー・エグゼンプション歓迎なのです。(それ以前は保守開発プロジェクトなどに参加していましたが、裁量ではなく残業手当がちゃんとついていました。こうしためぐり合わせはたまたま以外の何者でもありませんが、結構幸せな働き方になっているのかも???)