長いこと積読になっていた「
JavaからRubyへ」をようやく読み終わりました。(※ この本を買ったのは 4 月か 5 月。)この本は、日本で Java の案件をこなしているマネージャが読んでピンを来るものなのでしょうか。マネージャ級の人に聞いてみたいところです。
大筋要約してしまえば以下の通り。
・ Java で対処するとコストが大きくなるプロジェクトもある。なんでも Java じゃリスクが高いよ
・ Ruby(というか Rails)はその中のいくつかのプロジェクトに対処できる
・ Ruby の導入にあたって、パイロットプロジェクトの実施方法
・ Ruby の導入手順(教育、リクルーティングなど)
・ そのほか Ruby や Rails の紹介(ある意味、どうでもいい)
多分、そこそこの規模のある SI 企業であれば、将来有望そうな新技術のパイロットプロジェクトを走らせて、定量的、定性的なデータの収集を行っていることでしょう。この本の位置づけとしては、その対象に Ruby(というか Rails)を含めた方が良いという啓発本なのかも。
Amazon のレビューより(tDiary のたださんがかいてらっしゃる?):
だいたいマネージャ層には、本書に登場するDave ThomasやMartin Fowlerの名前などなんの威光も持たない。
この本がこうしたヴィジョナリーを挙げているということは、海外では威光をもつということなのでしょうか。ちょっと気になります。誰かわかる人いないかな。
日本ではこうした改善はボトムアップに上がっていくところがあるので、この本は末端の開発者が手にとったらいいのかもしれませんね。
■ 追記(2007/6/28 5:41)
はてブにコメントがついていました。どうやら、訳者の方のようです。
はてブコメントより、「この本は、日本で Java の案件をこなしているマネージャが読んでピンを来るものなのでしょうか。」:
弊社経営陣にはリーチしました
これは素晴らしい話ですね。確かに、永和システムマネジメントさんは、Ruby に対して非常に熱心(会社として熱心)という印象があります。まったく同じというわけにはいかないのでしょうが、この本で書かれているような段階を踏んで、会社として「Ruby やりますよ」って宣言しているわけなのでしょうから、やはり凄い話です。