ツクール新聞にて、Rmake をご紹介いただきました。ありがとうございます。紹介記事にあるとおり、Rmake は
建前上開発を停止してます。でも、せっかくご紹介いただいた好機なので、ちょっと情報をリークします。
実は Rmake Retro と名をかえて、開発は水面下で進んでいたりします。開発言語は C# に変わっています。
Kodougu の合間に作っているので、進捗は緩やかですが、今は「とりあえず使える状態」を目指して開発しています。フリーソフト、オープンソースの基本方針は変更するつもりはありません。
最新版 DL は以下から。現状はアルファ版です。
http://www.rmake.net/dl/RmakeRetro.lzh
ソースコードはこちら。ライセンス表記はありませんが、MPL にて運用する予定です。無償 IDE である C# Express でビルドできると思いますが、検証していません。
http://svn.kodougu.net/rmakeretro/
当面、
こちらに情報を掲載する予定です。
■ 使い方(エンジン)
○ 前提
・ WindowsXP/Vista
・ .NET Framework 2.0 以降
・ DirectX9 以降
・ Managed DirectX 1.1
○ 使い方概要
まずは、Editor.exe を起動して、「ツール」メニューの「テストプレー」を押して、テストプレーをしてみてください。
○ エンジン
カーソルキーで移動、決定キーは「z」です。メニューの「ロード」「ゲームを終了」などは正常に動作しないので、触らないようにお願いします。
○ エディタ
泣けるほどバグバグですが、ご容赦ください。マップエディタ、マップチップエディタ、キャラクタエディタ、アイテムエディタ、魔法エディタが不完全に動作します。
・ マップエディタ(イベントエディタ)の特徴
「地面」「地上」「上空」の 3 レイヤー構造になっています。左側に縮小マップが表示されているため、ぐりぐりと動かしながら編集することができます。
イベントエディタは、マップの左側にある「イベント」ボタンを押すと、マップエディタがイベントモードになります。何もないところをクリックするとイベント作成、イベントをダブルクリックすると、そのイベントを編集、右ボタンでダブルクリックすると、イベントが消えます。イベントエディタはほとんどが未実装です。
・ その他エディタ
メインウィンドウ左側にあるツリーの左にあるツールバー上にあるボタンを押すと、キャラクタ等を追加できます。ツリー上でダブルクリックすると、それぞれの要素の編集エディタが開かれます。
・ その他
「Default/Scripts」フォルダの中に、*.py ファイルが見つかると思います。Rmake では Python コードを実行することができます。Python(IronPython)はマイクロソフトの実行系なので安定していますが、Rmake 側の API の動作が怪しく使えるような状況ではありませんが、Rmake では基本的には最小限の機能しか実装しないで、Python コードを追加していくことで、機能を補っていく方針をとります。ツクール方式ですね。
■ 注意点
私がマネージドコードに慣れていないこともあり、非常に重いです。速度は改善可能だと思いますので、今は耐えてください。(苦笑)
■ 開発経緯
私が社会人になった時点で、Rmake の開発はほとんど停止していました。その後、仕事上中国オフショアでかなり規模の大きな C# アプリの開発を行うことになり、私がアーキテクチャ設計を担当することになりました。C# の経験がなく技術的に不安を抱えていたため、仕事以外で規模の大きなものを自分で作って経験の足しにしようと考え、Rmake の開発を C# で再開しました。
その後、私が未踏ソフトウェア創造事業に従事することになり、自由な時間が増えたため、Kodougu の合間に細々と開発を継続しています。
■ 開発計画(大雑把ですが。)
まだいい加減ですが、以下の作業を実施したら、1.0 として公開してもいいかなとぼんやりと考えています。
○ エンジンについて
(1) 最低限必要な機能の実装
(2) 性能強化
(3) 可能なら一部機能をウェブアプリに移動
○ エディタ
(1) マップエディタ以外のエディタをウェブアプリに移動
(2) 不足機能の実装
(3) 配布パッケージ作成機能の実装
■ 夢
機能の大半をウェブアプリケーションに移行して、ウェブ上で楽しめるようにしたいと考えています。キャラクタデータを共有したり、さまざまな機能を実装していけたら楽しいですね。ま、夢です。