Kodougu は Web 上で動作するモデリングツールです。今私が頭を悩ませているのは、クライアントにどの技術を選択するのかです。ざっくりと以下のような候補が考えられます。
・ JavaScript(VML or SVG)
・ Flash
・ JavaApplet

今の世の中の流れを考えれば、間違いなく JavaScript です。ただ、モデリングツールのようなアプリケーションを開発する場合、ベクトル形式の描画処理が必要になってきます。JavaScript の世界では、ベクトル形式の描画の決定的な方法が存在しないのです。ベクトル形式の描画用の技術としては、VML や SVG が存在していますが、これがめちゃくちゃブラウザ依存の世界で、とてもですがまじめに実装する気が起こりません。

Flash や JavaApplet は、モデリングツールに必要な機能はそろっているのですが、世の中の流れからは逆行しちゃいますし、ブラウザだけでモデリングができるという Kodougu の利点と若干相容れないことになってしまいます。
# それに私はあまりこれらが好きじゃないですし。

この辺の事情から Gliffy も Flash で実装されているんだと思うんですよね。はぁ、どうしたもんだろ。

ちなみに、未踏の提案では JavaScript と言っちゃったので、最終的には JavaScript で実装しちゃうのだと思います。クロスブラウザな設計にして、未踏の期間中は IE だけで動作って感じですかね。うーん・・・。

Posted by あかさた
未踏に提案した Kodougu の競合になりそうなソフトである Gliffy を少し調べてみました。Visio が Flash になったような感じです。無料でも使えますが有料版を使うと、既存の wiki に組み込んだりもできるようです。

Gliffy
http://www.gliffy.com/

Kodougu はこれにかなり近いソフトウェアになるはずです。ただし、Gliffy はお絵かきのしやすさを重要視していますが、Kodougu は Eclipse Modeling Framework などと一緒で、モデリング言語を設計できるという点が違います。ただ、これだけだと非常に取っ付きが悪いツールになりそう(EMF を使える人ってどれくらいいるんだろう)なので、とっつきやすいソフトにしないとなぁ・・・。

と、あれこれ考えながら来週の未踏キックオフのネタを考えていたりします。

Posted by あかさた
ようやく IPA から未踏の採択通知が書面で来ました。これまではメールだけだったので、ドッキリじゃないかと心配していました。(笑)
採択理由もわかったので、これで安心して開発に打ち込めそうです。(IPA との契約と会社関係の整理がつくまではそんなに安心できないですが。)

2006/12/15(金)にキックオフとしてプレゼン大会(?)をします。そこで私もしゃべる予定なので、ご都合のつく方(って平日昼間なんで無理だろうと思いますが)は、ぜひご来場ください。

2006年度下期 黒川・千葉・並木・斎藤4PM合同キックオフ

Posted by あかさた
いつ書こうか迷っていましたが・・・。

2006/11/17 付けで未踏ソフトウェア創造事業に採択されました。千葉PMで「Web上で動作するモデリング環境 Kodougu の開発」というテーマ名です。今の私の力で成果が上がるのか若干不安なところもありますが、せっかく採択されたわけですから、全力を尽くしたいです。

今後の身の振り方は上司と相談中。私の環境が激しく変化することだけは確実です。

Posted by あかさた