明後日は Rails 勉強会なので、そこで配布するポジションペーパーを作成してみました。(まだこれから少し手直しをする可能性もありますが。)

1171621360_positionpaper_20070218.png

これまでポジションペーパーを作成したことがないので、こんなものでいいのかよくわかりませんが、とりあえず明後日はこんな感じで行きます。ノート PC がある方が面白いみたいなので、新しいノート PC を持っていきます。

Posted by あかさた
前にも少し触れましたが、今、ネット上では生産性に関する議論がなされているようです。
# 多分、もう決着はついたと思いますが・・・。

下にネタもとのリンクを貼っています。いわゆるアルファブロガーに相当する人しか追っていません。あまりに議論が膨大なので。(--; 多分、議論は生産性と賃金についてです。賃金は当人の生産性によって必ずしも決まるものではなく平均生産性から決まる(by 山形氏)という話題から始まって、紆余曲折あって、賃金は限界生産性(※)によって決まるという結論になって終わります。結論が出た後は、富の分配システムの方に議論が行ったようです。

これだけ盛り上がったのは、いわゆる炎上に近い現象が発生したと考えて良さそうです。経済関係の議論の問題点として、複雑なケース(たいていの現実は複雑ですが)になると、モデルを組むことが難しくなって議論が定性的になったり直感に頼るようになったりする(※※)ので、なおさら炎上しやすいのだと思います。(--; でも、私は皆さんが言いたいことはそんなに違わないと思っています。

※ 限界生産性とは、労働者を一人雇用したときに上昇する生産性のことです。SIer なら生産性=売り上げでいいと思います。間違っても生産性=書けるコードの量ではありません。SI は人月による人身売買ですから、何人売れるかで十分です。一人雇ったときに上昇する売り上げによって賃金が決まると言えば、直感的でしょう。

※※ 池田氏はモデルがシンプルなのでこうした罠にははまっていません。読み物としては山形氏のものが面白いです。

結論がわかりにくかったので、自分でも少し考えてみました。(結論をなぞっただけですけど。)

SIer の場合、限界生産性は横ばいに近い(人月でビジネスをするので、人数×単価で売り上げが決まる)のですが、研究開発などのイノベーションによって単価を上げることができる(=限界生産性を上昇させる)のなら、売り上げが上がって賃金も上がるというわけです。前の職場はそうしたロジックを大切にしており、単価を上げるような研究開発を継続して行っているため、単価&利益率は業界最高クラスです(※)。給料は中の上くらいですが。(^^; たいていの SIer は限界生産性は横ばいだと思うので、賃金も横ばいです。ただ、オフショアの浸透などが SIer の単価を引き下げる要因になるので、給料は下がっていくのかなと思います。
# だからオフショアの影響を受けにくい職種(要求とか PM とか)にエンジニアは転向しようとするのです。

※ このブログは前の職場の人も読んでいるので、一言警告を。この優位性は長くはもたない・・・つまり、抱えているイノベーションや新しく生み出しているイノベーションが相対的に価値が低くなっているので、会社におんぶにだっこではいずれ給料が下がっていきます。この方向性(技術の××)で行くのなら個人個人がもう少し意識を高く持つ必要があるんじゃないかな。え? 仕事が忙しいからムリ?? そもそも技術志向なんてやってらんない??? ま、そーだよねー。

ということは、SI に関しては単価の高い仕事に転向しないと給料は下がる一方だよ・・・と。プログラマは生きてけないよってね。上流志向の人ならいいけど、IT エンジニアになったらみんな上流に行かなくてはいけない・・・というのはちょっと窮屈です。(私は長くオフショアに関わったせいか、そういった窮屈感は感じなくなっていますが。)もっとも、池田氏の最後のエントリ(賃金格差の拡大が必要だ)が実現すれば生産性の高いプログラマなら生きていけるという話になって、技術屋にとっては技術力を磨くモチベーションになります。

池田信夫 blog 賃金格差の拡大が必要だより

労働時間で賃金を支払って年功賃金で会社にしばりつけるといった在来の賃金体系をやめ、優秀なプログラマには契約ベースで管理職より高い賃金を払う必要がある。


さーて、単価が下がってプログラマがいなくなるもしくはワーキングプアになるのが先か、優秀なプログラマなら生き残っていける社会が来るのが先か。どうしたもんだろ。

■ 議論の流れ
以下、議論の流れです。(めちゃくちゃ長いのでリンク先は興味のある人以外は読まなくていいです。)

2007/2/4
山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - ゴッドランドの経済学
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20070204/p1

2007/2/11
山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - 生産性の話の基礎
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20070211/p1

2007/2/12
池田信夫 blog 生産性をめぐる誤解と真の問題
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/cd4e52fd7cca96ac71d0841c5da0cb75

404 Blog Not Found:生産性より消費性
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50762325.html

2007/2/13
分裂勘違い君劇場 - アルファブロガーたちの地位争いが優良コンテンツを量産する
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20070213/1171359965

山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - それでも賃金水準は平均的な生産性で決まるんだよ。
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20070213/p1

2007/2/14
池田信夫 blog 生産性と「格差社会」
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/b8b2dd3502ef769c7f5baf18143f53e1

2007/2/15
分裂勘違い君劇場 - 「他人の生産性が向上すると自分の給料も増えるのか?」を中学生でもわかるように図解してみました
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20070215/1171504603

山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - 山形より上手でていねいな説明をごろうじろ。
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20070215/p1

404 Blog Not Found:生産性は誰のものか
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50765006.html

池田信夫 blog 賃金格差の拡大が必要だ
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/b697e23a80b6602167c2f5e43ebad041


Posted by あかさた
すでに気づいている人も居るかもしれませんが、記事の右下にいくつか記事と関連のありそうな単語が並んでいると思います。タグです。このブログにタグを実装してみました。そこの単語をクリックすると、タグと関係のある記事が表示されます。

記事とタグの間の関係を表すクラス図は以下のとおりです。

1171499624_20070215_01.png

上の図は Kodougu で書きました。(これがやりたかった。^^)何をやっているのかというと、クラス図のメタモデル(ストラクチャとノーテーション)を設計して、設計したモデリング言語(クラス図)を使ってモデリングして上図を作成したということです。上図の場合、モデリング言語設計は 10 分くらいでできました。

もっとも、Kodougu のモデリング言語設計機能では、多重度が多の関連(属性)を要素に追加することが出来ないので、クラス図に属性をつけることはできません。
# 今がんばっています。

余談ですが、上図のような多対多の関連を実現するために、Rails ではテーブルを一つ作って、habtm という関連を作っています。(articles, tags, articles_tags という三つのテーブルが存在して、多対多関連の実現には articles_tags を使っています。habtm は has_and_belongs_to_many の略で、これを ActiveRecord で指定すると、多対多のテーブルの情報を使って自動的に関連を再現してくれます。)タグ実現の具体的な作業としては、ソースコードを自動生成したらドメインオブジェクトに habtm を一行追加して、ビューとコントローラを整えるだけです。なんというか、便利な世の中ですねぇ・・・。

Posted by あかさた
ウェブに接続していると常に感じることは、タイムラグが結構あるということです。何かの本では、ウェブで世界と瞬時につながるという話もありましたが、そういう意味で言うとウェブはまだまだ発展途上ってことですかね。

最近、生産性に関する議論があって面白かったので、そのやり取りを時系列に並べてみました。

2007/2/11
山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - 生産性の話の基礎
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20070211/p1

2007/2/12
池田信夫 blog 生産性をめぐる誤解と真の問題
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/cd4e52fd7cca96ac71d0841c5da0cb75

404 Blog Not Found:生産性より消費性
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50762325.html

2007/2/13
分裂勘違い君劇場 - アルファブロガーたちの地位争いが優良コンテンツを量産する
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20070213/1171359965

山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - それでも賃金水準は平均的な生産性で決まるんだよ。
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20070213/p1

飲み屋でやったら 2 時間(もかかるのか?)で済んじゃいそうなやり取りですが、ウェブでのやり取りでは数日間は最低かかりそうです。ただ、生み出す価値は計り知れないです。(知見のある方々が公の場で、ある意味万人に向けたわかりやすい議論を展開するわけですから。)

ウェブでタイムラグを感じる理由は、例えば情報収集のアンテナの反応速度によるのかもしれません。例えば、はてな RSS は、記事を書いてから 12 時間くらいたたないと新着記事を拾ってくれない場合があります。

さて、タイムラグがあるといいつつも、上記のような議論の場合、人間の反応速度としては、これが限界(つまりウェブのタイムラグがボトルネックにはならない)かもしれません。リアルで忙しいのにウェブに費やせる時間なんてたかが知れていますから。

今のウェブは「瞬時ではないけどそこそこすばやく、そこそこ整理された情報に触れたり議論したりすることができる」ところに価値があるのかな・・・?

Posted by あかさた
可聴域を計測するソフトウェアがあったので、私の耳の性能を測ってみました。以下のとおり(23950Hz)です。

1171380726_20070214_01.png
# 正答率が悪いのは 24000Hz に何度も挑戦して、何度も間違ったせいです。つーか、聞こえん。

ヘッドホンがないと 18000Hz くらいからきついと思います。20000Hz 以降は動作がおかしい(突然音が聞こえ出したりする)ので、あくまでお遊び用の道具ですね。

以下のサイトの左側のメニューに「自作ソフトウェア」という箇所があるので、その「可聴周波数域チェッカ」を DL してください。ダウンロードは一番下のページで見つけにくいので注意してください。

masudayoshihiro.jp
http://masudayoshihiro.jp/

■ 関連記事
窓の杜 - 【NEWS】どこまで高い音が聞こえるかをテストできるソフト「可聴周波数域チェッカ」
http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/07/24/mimichecker.html

Posted by あかさた
Kodougu の最新のスクリーンショットです。図上で要素と関係線の作成/削除/選択/移動を実現しました。図上で行う最低限の操作が実現されました。

1171357684_kodougu_20070213.png

動画はこちらにあります。(ちょっとカクカクしていますが・・・。)

ここまで、クライアント側(JavaScript)は 500 行弱、サーバ側(Rails)は 1500 行程度と、非常にコンパクトに実現できています。3月にはデモサイトを構築したいところですが、はてさて・・・?

Posted by あかさた
昨日に引き続いて今日はスクリャービン「幻想曲」の演奏時間を計測してみました。これは、8 月の演奏会へ向けた準備です。一曲通して弾いて 9:18(目標時間はソフロニツキの 9:23)です。部分部分に切り分けて時間を計ってみました。単位は秒、カッコ内は目標時間です。

01:106(110)
02:85(63)「第二主題」
03:33(41)「行進曲風の箇所」
04:55(50)
05:42(42)「再現部」
06:72(65)「第二主題ロ短調」
07:33(40)「行進曲風」
08:35(40)
09:45(39)「きれいなところ(ここも第二主題? ちょっと違うか?)」
10:60(67)
合計:566、9 分 26 秒(9 分 23 秒)

現段階ではミスだらけなのですが、テンポ的には問題なさそうです。スクリャービン「幻想曲」にするか、ブラームス「パガニーニの主題による変奏曲」にするか。8 月まで半年。幻想曲なら高い確率で間に合いそうです。演奏効果も・・・多分幻想曲の方が高いです。ただ、アマチュアのコンサートとはいえ曲を良く知っている人が集まるので、パガニーニでもそれなりに盛り上がってくれるんじゃないかとは期待しています。楽器との相性ならブラームスじゃないかという気がしています。(幻想曲は第二主題がスタインウェイとかじゃないときれいに響かない気がしています。)

5 月にこんなイベントがあるらしく、参加しようかと思っているのですが、こちらに幻想曲でもいいかも。こちらはスタインウェイなのです。ただ、5 月だと間に合うか微妙・・・。こちらはラヴェル「水の戯れ」+スクリャービン「エチュード 8-12」を出そうと思っていたので。

うーん、どうしたもんかなぁ・・・。


Posted by あかさた
サイトのデザインを修正してみました。元々 3 カラム(両側にメニューがあって、中に記事が入る縦三列のデザイン)だったのですが、表示が崩れるなどの問題が頻発したため、2 カラムに修正してみました。色合いも原色を避けて少しくすんだ感じにしました。
# まだなんかいまいちですが、デザイナじゃないですし・・・。

左側のメニューについては、そのうち整理してもっと見やすくする予定です。

Posted by あかさた
仮に 8 月の演奏会をブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲第一集」にしたとして、そもそも現在の私が弾けるのかという疑問がわいたため、時間を計りながら演奏をしてみました。単位は秒、カッコ内は目標時間です。目標時間で弾けると、CD くらいのスピード(最後の変奏はゆっくりかも)になります。(キーシンとかはもっと桁違いに速いです。)

テーマ:27(30)
第1 :35(30)
第2 :36(30)
第3 :35(30)
第4 :75(75)
第5 :55(55)
第6 :30(30)
第7 :35(30)
第8 :37(30)
第9 :87(80)
第10:90(85)
第11:100(95)
第12:77(75)
第13:45(40)
第14:150(150)
合計 :914、15 分 14 秒(865、14 分 25 秒)

そもそも弾けてないじゃん!orz 30 秒で弾く変奏曲が 7 個あって(※)、速度どおり弾けているのが 2 個・・・本番まで半年。この曲を選択するとしたら、相当がんばらないとダメそうです。明日は幻想曲の方を時間を計ってみます。

※ 演奏時間を見た方は気がついたかもしれませんが、この曲は、最後を除くと速い変奏(30 秒くらい)と遅い変奏(60 ~ 90 秒くらい)の二パターンに分けることができます。速いパターンを攻略できるかどうかで、勝敗(?)が決まるというわけです。

ところで、演奏時間を気にする理由について。私のようなノミの心臓では、本番では練習時の 7 割くらいの力しか出せません。特にこういう難しい曲は、本番で必要以上に速く弾いて自滅するケースが非常に多いです。また、本番時に欲が出て練習よりも速く弾こうとする場合もあります。弾けもしないのにそれこそキーシンのように弾こうとするわけです。

練習時に目標演奏時間を決めてクリアしておくと、本番時に「練習と同じ速度で弾けばいい」と暗示をかけられるので、無理な欲が出ることや、不安に駆られて突っ走ることも回避することができます。それでも、本番時は心拍数が上がっているから練習時よりは速度も上がります。(それが本番時に出来が 7 掛けになる理由なんです。)その辺は「本番だから」ということで、崩れないことを祈るのみです。^^; 崩れさえしなければ、極々まれにですが「本番の方が良い演奏だった」ということになるかもしれません。

Posted by あかさた
去年の 8 月に出た演奏会が今年も 8 月にあるのですが、何を弾くか悩んでいます。最大 15 分とのことですが、めったにない機会だし去年同様(去年はバッハ=ブゾーニ「シャコンヌ」)大曲に挑戦したいところです。

ピアノはベーゼンドルファーとのことで、演奏会で扱った経験はそれほどないピアノですが、そわ~るのりっきさんの家にあった(セミコン 92 鍵)こともあり、割となじみの深い楽器です。スタインウェイと比較すると、音がきらきらした感じがなくちょっと重たいので、ショパンとかじゃないほうが良さそうな気がしています。

というか・・・正直に言うと、ベーゼンドルファーは音は好きなんですが、ちょっと弾きにくいという印象を持っています。(--; どうしたもんだろ。。。

さて、肝心の選曲ですが、以下のようなものを候補にあげています。

・ ブラームス「パガニーニの主題による変奏曲第一集」
・ スクリャービン「幻想曲」

ブラームスは、大学三年(当時ハタチ)のときに弾いた曲で、おそらくこれ以上難しい曲はまだ弾いたことがないです。多分、これからもないでしょう。(--; 第 10 変奏あたりまで弾いていると、何かが深まったような感じがしてきて、とても良い曲です。ただ、多分今でもまともには弾けないだろうな・・・。
# のだめで出てきた変なぼっちゃん(?)が弾いていたのは第二集。

スクリャービンは、大学四年のときに弾いた曲です。難しい曲ですが、第二主題(とても美しい!)があるので、聴く人にとって拷問・・・ということにはならないんじゃないかと。

うーん、どうしようかな。ベーゼンならブラームスかなぁ・・・。

Posted by あかさた