iPhoneのダメなところという記事では、バッテリーやカメラの画素数など、基本的な性能に関する問題点が指摘されているようです。コンセプトはすばらしい製品なんだけどな~、こういう細かいところで少し届かないというのが残念ですね。もっとも、日本市場はまったく眼中にないのかもしれないですが。

Posted by あかさた
この番組で漫画家が出るのは珍しいような気もしますが、浦沢直樹が出ていました。やはりケンヂは浦沢だったのか。

さて、この番組、出てくる人の才能もさることながら、その仕事のスタイルというかプロ精神というかが並外れていて、ただひたすら感心するくらいしかできません。ただ、何かを追及する人のメンタリティが感じやすいつくりになっていたかも。線の描き方のこだわりとか。私の中では浦沢はかなり商業よりの作家なのですが、それでも、アーティストの色が濃く出ています。
一番感心したのは、自分の考えを押し通すところと、人の考えを受け入れるところのバランス取りが非常にうまくいっているところ(うまくいっているように見えるところ)です。

ところで、番組中で MASTER キートンに一切触れられていなかったのは、やはり政治的な意図があるのか。(苦笑)
# 個人的には一番好きな作品なので。

Posted by あかさた
ローマは気候変動で滅びたか?」を読みました。私はまだ読んでいませんが、塩野七生さんのローマ人の物語の最終巻が出たことに関する考察が、他のブログで出てきたので、弾さんがそれに反応して書かれているようです。

経緯を簡単にまとめてみましょう。

以下のブログ(raurublock さん)で、「塩野七生の悪いところは「キャラ萌え」の癖があるところです。」と書かれた。
http://d.hatena.ne.jp/raurublock/20070115/1168788415

弾さんは以下のように反応しています。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50740929.html

弾さんのブログを受けて、以下のブログでは「国家萌え」というなかなか面白い表現を使っています。ある意味、塩野さんの作品の性質を一番よく表している気がします。
http://blog.goo.ne.jp/evergreen_1978/e/af60af09d4d41cd47f14a67c69297b1c

そもそも、塩野さんがキャラ萌えになっておかしくなるのは、ユリウス・カエサルを取り扱うときぐらいで、ローマ人の物語や海の都の物語は、割と個人に依らない書き方をしているように思います。とはいえ、raurublock さんの書かれているような視点(環境要因を重視する姿勢)はすごく大切です。最近は、歴史関係は理系と融合することで面白い成果がどんどん出ています。小説にも取り入れていってほしいものです。(もっとも、小説に専門家のような広くて深い分析を期待するのも難しいし、面白くはないとは思いますが。)

どうもローマが滅びた理由というのは、複合的なものが絡んでいて、とてもですが私には説明することができません。この議論で出てきたローマが滅びた要因を以下にまとめてみます。(実際には要因は数え切れないほどあるのでしょう。貧富の差の拡大とか、傭兵制度とか、ローマ市民権の取り扱いとか。)
1. ローマのキリスト教化(by 弾さん)
2. 森林伐採(by 弾さん。でも、最大要因とはみなしていない・・・?)
3. 寒冷化(by raurublock さん)

(1) は、良いときのローマ人(※)であればローマは継続したという考え方になるでしょうか。それとも、他にもっとよい選択肢があり得たということでしょうか。仮に前者だとすると、塩野さんの海の都の物語を読むと感じるのですが、仮にローマ人がローマ人であり続けても永続的には維持できないのが国家というものだと感じます。

(2) とか (3) は、国家の疲弊には影響しますが、国家を滅亡に導くには人の手が必要です。もっとも、本当に環境変化で滅びてしまった国家もあるようですが、ローマのケースは当てはまらないでしょう。でも、国家の疲弊(制度疲弊など)はある意味、国家の滅亡の本質的な要因という気がします。もしかして、(1) もそういう流れで解釈するのかな・・・?

※ スキピオ・アフリカヌスのいた時代でしょうか。それともカエサルの時代でしょうか。ローマが一番よかった時代というのはいつだったんでしょうね・・・?

うーむ、早く最終巻を読まねば。

Posted by あかさた
今日は未踏のミーティングに行ってきました。今日のミーティングの議題は、下期採択プロジェクトの進捗報告、これからの開発の展望の説明、上期の成果発表会の段取りについてでした。

(私の未踏プロジェクトについてはこちらを参照してください。)

私に関係する内容としては、進捗報告とこれからの展望の説明なのですが、進捗はいいとして、これからの展望の説明にはまってしまいました。(--;
# 千葉先生に結構ツッコまれました。orz

私のプロジェクトのミソは、実装技術的な難しさとメタモデリング言語設計の難しさにあると私は考えていますが、メタモデリング言語がどのように落ち着いていくのかがいまいちうまく説明できませんでした。ノーテーションの説明はできたものの、シンタックスと構造、セマンティクスのところは玉砕。orz
わかりやすいサンプルがあるとわかりやすいというアドバイスをいただいたので、そういうものをそろえて一度考え直す必要がありそうです。今月中にやりたいところです。
# ちなみにキックオフ時と比較するとちょっとトーンダウンしている(=広げてた大風呂敷が小さくなってきた)と言われたのは秘密です。(笑)

私の説明技術不足もさるところながら、考慮できているところとできていないところのムラがあることも問題です。来月からは時間も取れることだし、もっともっと頭を使って考えないと。

こういっちゃなんですが、最近、仕事中いかに頭を使っていないか思い知らされることが多いです。意識して頭を使っていきたいものです。

Posted by あかさた
昨日は、未踏のプロジェクト管理組織(私と IPA との間の契約管理をしてくれる方々)と飲んできました。私のプロジェクトのプロジェクト管理を担当してくださっている八角研究所には、2006 年度下期の未踏で採択された方がいて、私と似た領域(モデリング)をされている方がいるので、その方を交えながら飲んでいました。飲みながら、ベンチャーのビジョンとか、モデリングとは何ぞや、中国ってどうよみたいな話題をしゃべっていました。


Posted by あかさた
今日、帰り際に本屋によって漫画を買ったら、「カバーはおかけしますか?」聞かれたので、「いえ、結構です。」って答えたら、カバーかけられちゃいました。

なんかすごい敗北感。。。orz

Posted by あかさた
未踏プロジェクトの Kodougu を SourceForge に登録しました。まだほとんど何も出来上がってないですが・・・。

SourceForge.net - Kodougu Project
https://sourceforge.net/projects/kodougu/

SourceForge.jp ではなく、本家に登録しました。もともと、未踏の提案でも日本国内だけにしませんよという内容にしていたこともありますが、本家では Subversion が使えるという点も大きいです。日本でも、ベータ運用みたいなことは始まっているようですが。

やはり最大の難関は、英語でプロジェクトの説明文を送付することでした。SourceForge.net(.jp でも同じですが)では、登録する際にプロジェクトが SourceForge に登録するにふさわしい内容(※)であることを説明するために、数十行くらいの英作文を求められるのです。

私の英語能力は近似値 0(TOEIC の点数とか素で言えないくらいです)なので、30 分くらいで作った英文なんて読まれすらされないと思っていましたが・・・無事登録されたようです。よかった。

あとは、Kodougu の Web サイト(兼デモサイト)を作らないとな~。

※ そんなにたいしたものではなくて、公序良俗に反しないとか、オープンソースのプロジェクトかどうかとか、そもそもどういうプロジェクトかとか、そういうことをちゃんと説明できれば問題ありません。私の英語力からすると、未踏の提案を出すよりも難関だったことは秘密です。(オイ)

Posted by あかさた
今頃、気がつきました。orz
# 相変わらず世の中の動きについていけてません。

ユーザーショック…2ちゃんねる、再来週にも強制執行」によると、2ch 管理人の西村氏の財産を裁判所が差し押さえることが決まり、差し押さえ対象には 2ch のドメインも含まれているとのことです。2ch が閉鎖されるかどうかはともかく、アクセスできなくなる自体はあり得るというわけです。

まぁ・・・そんなことはないでしょう。こういう見解があることを補足しておきます。

・・・あ、2ch のトップページは面白いことになっていますよ。

■ 追記(2007/1/14 13:34)
法律関係で本件に対していろいろな意見を述べている方がいるようなので、追記しておきます。

法学雑感 2ch 差し押さえ
http://hzkn.blog52.fc2.com/blog-entry-32.html

404 Blog Not Found:2ch.netは差し押さえ可能か?
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50738106.html

la_causette: ドメイン名の競売
http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2007/01/post_9b5c.html

なんとなくいろいろ読んだ限りでは、ドメイン名の差し押さえは難しそうですね。そもそも、その他の資産を押さえれば、目的は達成できるわけですから。意図的に 2ch を潰したいと考えているなら、ドメインだけを狙うというのはアリだと思いますが・・・。
# でも、そんなことできるんですかね???

私は、法律の素養がないので良くわからないところもありますが。。。

Posted by あかさた
mixi の三国志コミュニティで、「最強・最人気コンビ」というトピックが上がっていました。要は、三国志でお気に入りのコンビは何?という質問ですね。

いろいろな回答が出ていましたが、孫策・周瑜というコンビが出たときに、「周瑜って強いの?」という質問が出ていました。うーん、一騎打ちならともかく、軍を率いては三国志最強の武将のはずなんだけどな~・・・。

まぁ、周瑜の能力が疑問視されるのも無理はありません。三国志と一言で言っても、演義と正史のどちらに依って話すかで変わってきますから。周瑜最大の見せ場である赤壁の戦いは、演義では彼の能力というよりも、諸葛孔明の能力で曹操に勝ったように描かれています。

そこで、周瑜の凄さについて語ってみます。

■ ところで、周瑜って誰?
三国志における呉の軍師で、(孫堅)、孫策、孫権に仕えた人物。美男だったらしい。

■ 王佐の才(from 蒼天航路)
呉は、国主が非業の死を遂げることが多くありました。主要な国主である、孫堅、孫策、孫権のうち、天寿を全うしたのは孫権だけなのです。

孫堅が死んだときは、呉の国(当時は呉とは呼ばれていなかったので孫一党とでも呼ぶべきか?)は滅びてしまいます。国の地盤が固まっていなかった(というか実質なかった)こともありますが、孫策が幼く、それを補佐する人物がいなかったためでしょう。

孫策が死ぬと、呉はまだ幼い孫権に引き継がれます。乱世ですから、そのまま国が滅びてもおかしくはないのですが、呉はそのまま存続します。国の地盤がある程度出来上がっていたこともありますが、周瑜、張昭、張紘といった主を補佐する人材の力が大きかったのだと思います。

■ 曹操と周瑜
周瑜といえば、赤壁の戦いでしょう。戦力比は 3 倍から 10 倍とさまざまな説がありますが、圧倒的な大軍を率いる曹操を、周瑜はほとんど単独で打ち破ってしまうのです。演義であれば、孔明が大活躍しますが。
赤壁の戦いに勝利したことで、周瑜は呉の領土を大幅に広げ、三国鼎立の礎を築きます。

演義のおかげで、曹操が過小評価されてしまうのですが、まず曹操は天才的な武将(というか武将の枠に収まらない人物)で、他に歴史上に例を求めるとすれば、カエサルとか信長とかを思い浮かべるべき人物です。曹操と敵対したものは、基本的に滅びています。それくらい強いのです。その曹操と互角以上の戦いを繰り広げた周瑜というのは実は凄い武将なのです。

もっとも、周瑜は天下三分ではなく天下二分を狙っていたようです。しかも、それは実現可能なところまでいったのですが、周瑜が病死(35、6 じゃなかったかな)してしまい、彼の戦略は幻のものとなってしまいます。天下二分の計が実現していたら、迅速に戦乱が終わり、平和が訪れていた可能性も高かったと思います。

■ 孫策・周瑜コンビは?
確かにこのコンビだと、周瑜はあまり目立たないんですよね。(--; 孫策が凄すぎる(※)ことと、多分、周瑜の才能が発揮されたのは、孫策の死後だからなのでしょう。それでも、30 代半ばにして、呉軍の頂点にいたわけで、並みの才能ではありません。

※ 孫策は、楚漢戦争における最強の武将覇王項羽にちなんで、小覇王と呼ばれるほどの武将だったらしい。項羽は呂布みたいなものです。

■ 補足
演義ってなに? 正史ってなに? という人のために、軽く解説しておきます。三国志演義とは、中国と民間伝承(講談)などを集めてきて、羅貫中がまとめたもの・・・ということになっています。実在する人物かどうかも良くわからないので、演義は民間伝承を集めて歴史とくっつけた小説くらいの理解で良いでしょう。三国志正史は、陳寿という人がまとめた歴史書です。こちらのほうが史実に近いと思われますが、勝者の歴史(魏主体)であることと、陳寿は蜀の人物である(蜀に対するシンパシーが若干感じられます)ことの二点を考慮する必要があります。

■ まとめ
というわけで、周瑜って結構凄い武将なんですよ。最近は、周瑜を評価した書籍や漫画もおおいので、過小評価している人って減ってきていると思いますけど。

Posted by あかさた
ひがさんのブログにスクリプト言語とタイプセーフな言語の生産性という記事が載っていて、Ruby と Java の生産性に関する話題に触れていました。SOA をやってて強く思ったのですが、やはりこの世界 Java な人は多く、タイプセーフな言語の強みを語って Ruby などのスクリプト言語の盛り上がりに対抗しようとする人が多い気がします。
# 会社でもそういう人の話を何回も聞かされたし。

ひがさんの指摘されているとおり、いろいろ道具立てがそろってきた今、Ruby(Rails)と Java の間に生産性の有意な差があるとは思えません。というか、最近仕事で軽くではありますが、Eclipse + Ruby(Rails)と Eclipse + Java(Seasar)を使いましたが、生産性という観点でそれほどの差は感じませんでした。

どっちがアジャイルかと聞かれると、「うーん、似たり寄ったりかなぁ」と答える気がします。プログラミング 2.0でオライリーの意見を紹介したとおりです。この記事にしても、あくまでマーケティング的な意味合いで、書かれているのでしょうね。

もっとも、無理に対決話に持っていく必要はないですけど。

Posted by あかさた