ここしばらく、Kodougu の IE における高速化を行っていました。これまで、Kodougu の IE 対応は機能カバー率こそ 100% であるものの、速度は Firefox の 1/10 以下という非常に舐めた状態でした。機能カバー率は 50% 程度であるものの Opera 対応の方が実用性が高いかもしれません。

私が IE というものを分かっていないせいだろうと思っていたのですが、どうも調べれば調べるほど、dojo 0.4.3 の dojo.gfx が怪しいということになってきました。(dojo 1.0 が出た時点でやたら古いものを使うなって話ですが。)そこで、 dojo のどこが遅いのか調査してみることにしました。

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Posted by あかさた
八角研究所で書いた技術記事の紹介です。Kodougu でユースケース図を実装した時に、include、extend、汎化の使い方を整理した記事を書きました。

ユースケース図は誤用が多い図というか、結構よくわからない図です。extend、include、汎化を多用していると、何を書いてあるのかよくわからなくなる場合も多く、それぞれの意味を正確に把握している人も多くないように感じます。クラス図が最もポピュラーでありながら、正確に使用できる人が少ないことと同じかもしれません。

UML に関係したモデリングツールの開発に携わるのは、非商用含めてかれこれ 5 本目くらいなのですが、その私も理解はかなりあいまいです(オイオイ)。そういう事情もあって、include、extend、汎化の使い方を整理した記事を、Kodougu の仕様検討という形で書きだしてみました。

ユースケース図の extend は必要か?
http://www.hakkaku.net/articles/20071107-66

UML の参考書片手に読んでいただければ幸いです。特に、私も執筆にかかわったその場でつかえるしっかり学べるUML2.0 が最も優れていると思います。(私は 5% くらいしか書いていませんが。。。)
# 手前味噌・・・とか言わないで!(^^;


Posted by あかさた
Kodougu にリーンソフトウェア開発などで有名なソフトウェアかんばんの実装を開始しました。

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Posted by あかさた
日曜は Rails 勉強会に行ってきました。今回で三回目です。この勉強会は、5 ~ 6 個のセッションを前後半(それぞれ一時間半)に分けて行います。オープンスペース方式で、どのセッションに参加してもいいし、途中でセッションを移動しても構いません。

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Posted by あかさた
明日起きられたら、懇親会(昼飯)から参加する予定の Rails 勉強会用のポジションペーパです。

ポジションペーパ(PNG)
縮小版ポジションペーパ(PNG)

disられそうな PDF 版も置いておきます。

ポジションペーパ(PDF)

Posted by あかさた
最近、Kodougu でユースケース図の実装を開始しました。いざ作り始めてみると以下の点をどうするかで悩み始めています。

・ Include/Extend をどうするか(特に拡張点の扱いは悩ましい)
・ システム境界はどうするか(UML 2.0 的には分類子であり、名前空間)
・ なんかユースケースの初期サイズが大きい(^^;

現在、Kodougu では UML は「Tiny UML 2.0」という名称で実装しています。名前のとおり、Tiny な実装を目指していて、ごてごてとした機能を嫌います。私の好みとしては、システム境界は単なる四角にして、Include は実装、Extend はいらないって感じですかねぇ・・・。

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Posted by あかさた
Rails 開発者こそモデリングすべきだよなぁって唐突に思いました。Rails は DB スキーマさえ作成すれば、そのあとはレールに乗って高速に開発ができるのですが、当たり前の話 Rails は DB スキーマの設計方法は教えてくれません。ましてや、どんなソフトウェアを作ればいいのか教えてくれるわけでもありません。

Rails は「何を作るか決めてからがすごいフレームワーク」なのです。分析工程は開発者自身が自分のやり方で実施しないといけないのです。

何を作るのかを導き出すのはモデリングが得意です。とはいえ、一般的な UML 本に載っているような開発プロセスはどうにも Rails アプリを記述するには重すぎる気がします。(少なくとも私はそう考えています。)往々にして、図解言語というものは、概要をとらえるには適していますが、詳細に書くと途端に見難くなります。実装レベルのシーケンス図などは、見るだけでも吐き気がします。

そこで、Rails 向けにシンプルな分析工程を考えてみます。

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Posted by あかさた
Seasar って日本で既に成功しているものだとばかり思っていました。

Seasarはなぜ日本から巣立たない? - 2007-10-12 - ひがやすを blog

だから、私は先に日本で成功するまでは、海外には進出しない。日本人に選ばれたものが、海外でもまた成功すれば、日本人も「舶来信仰」の呪縛が解けることでしょう。


たぶん、Seasar 自身はすでに日本で成功しているし、海外に出してもそれなりに成功する気がします。私は Spring も Seasar も深く触ったことはないですが、使っていて Seasar の方が気持ちがいいんですよね。

問題は周辺プロダクトのドキュメントなどを英語化する際に、ペースがまちまちになってしまいそうなことでしょうか。東工大の千葉先生は、最初から英語でドキュメント化しておけば日本人のだれかが勝手に日本語化してくれるから、自分で日本語も英語も準備するよりも楽的な話を未踏のミーティングでしていた気がします。それはそれで敷居が高いですけどね。。。
# そういえば、Kodougu の英語ドキュメントのバージョンが古いままだ。。。orz

そういう意味では、日本語で今のスピードを維持しながら・・・というのも一つの作戦なのかもしれません。

欲を言うと、日本人向けに海外から技術を輸入するビジネスをしている人たちが、逆に日本のものを英語に翻訳して輸出すればいいのですが。

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未踏の成果報告会で見せたネタですが、Kodougu を Eclipse 上で動かしてみました。

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Posted by あかさた
現在、八角研究所にて、未踏ソフトウェア創造事業体験記の連載記事を書いています。要は、Kodougu の開発記録を書いているわけですが、肝心の Kodougu の技術的な点についてはやや濃すぎて書けないでいるので、まずはこちらのブログで書いてみることにしました。

最初は Kodougu のメタプログラミング的な面について紹介します。

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Posted by あかさた